ふろしきの由来
ふろしきの原型となったのは、奈良時代に風呂に敷く布として使われていたもので、
そこから「ふろしき」という名が出てきたといわれています。
また室町時代、将軍足利義満が立てた大きな湯屋に公家たちが招かれ入浴したとき、
衣類を間違って持っていかないように家紋を入れたふろしきに包んだともいわれています。
庶民で使われるようになったのは江戸時代からで、
銭湯でロッカーの代わりに、木綿の布に脱いだ衣服を包んだりしました。
また、火事のときすぐに逃げられるよう、ふろしきを布団の下に敷いて寝たようです。
その後、行商人が大ぶろしきを背負う姿が往来しはじめると、ふろしきが広く普及し始めました。
風呂敷選びの基礎知識
大まかに絹製が冠婚葬祭用やおしゃれ用に、綿製は実用的とされています。
<大きさ>
二巾のものが使いやすく、二四巾までが標準とされています。
中巾のものはふくさの代わりに熨斗袋などが包めるので便利です。
<色>
慶事は紫・エンジなど、弔事はグレーなど、特に派手な色は避けます。
<柄・模様>
無地に家紋がもっとも正式、ついで無地もの。派手な柄や模様になるほど、おしゃれ性が強くなります。
ふろしき世界紀行
ふろしきは、日本独特のもののように思われがちですが、実は多くの国で愛用されています。
では、他の国ではどんな風に使われているのでしょう?
その一部をご紹介します。
●イラン・イラク…ボクジェ
ボクジェと呼びます。コーランを包み、必ず頭より高い棚上に置くことになっているとか。
●パキスタン(北部)…ミスポージュ
お弁当の包みに使用しますが、食事時には敷物に。パキスタンでは覆いもの・包みもの・敷物として広く使われているのです。
●中国…包袱(パオフー)
現在都市部ではもうほとんど使用されませんが、地方農村では運搬・収納具や贈呈用として用いられています。新婚の包袱は綿や絹の赤無地が使われます。
●ネパール王国…バンガラ
西瓜包みタスキ掛けに背負い運搬で用いられます。郵便配達人、畑仕事のほか、ハ・ラパ地方では綿摘みにもよく使用されています。
●バリ島…タブラック
包み布・敷物・かぶりものなどの生活布。オダランという祝祭のときは、女性が供物を頭にのせ、多彩な包み布で頭上運搬する姿がよく見られます。

